動画公開日:2023-06-26 10:49:35
野村証券は2023年6月23日、野村アセットマネジメントが提供する低コストの投資信託の販売を7月10日に始めると発表した。指数連動型の投信5本で、このうちMSCIの全世界株指数(ACWI)との連動をめざすものの信託報酬は年0.05775%で、業界最低水準となる。
投信のシリーズ名は「はじめてのNISA」。日本株が2本、海外株が3本で、全てつみたて型の少額投資非課税制度(NISA)の対象となる予定だ。2024年に始まる新しいNISAの対象にもなるよう準備する。野村アセットによると、販売会社は野村証券から順次広げる。
野村は低コストの投信を投入して顧客基盤の拡大をめざす。6月中旬には野村ホールディングス(HD)とLINEが共同運営するネット証券のLINE証券(東京・品川)が証券事業から事実上撤退すると決めた。手薄だった資産形成層の取り込みも狙う。
ACWIに連動する既存投信では、日興アセットマネジメントが4月に同じく年0.05775%の信託報酬のものを設定した。野村アセットはこれに対抗した形になる。